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![]() (↑の写真は未来館より借りたもの) 先月、日本科学未来館で行われた「Atmos」のプレス試写会に行ってきたよ。 正月ボケでボヤボヤしてたら、今月10日から一般にも公開されてるってんで、今更ながら試写会のことを書いてみる。 まずAtmosってなんなの?って話になるけどそれは「全天周の超高精細立体視映像システム」の名前だよ。ゼンテンシュウなんたらとか言われてもわかんねーよ!って感じかもだけど、平たく言えば「飛び出る映像」を映す装置。それもプラネタリウムの天井いっぱいに映せる装置ってわけさ。 ![]() Atmosの設置場所は、かねてからMEGASTAR-II cosmos(メガスターⅡコスモス)のプログラムを上映していた、6階にあるドームシアターガイア。 えっ?じゃメガスターはどうなっちゃうの?と思う人もいるかもしれない。でも心配ご無用!メガスターは従来通り設置されているし、そればかりかAtmosと融合してプログラムを構成することも可能なんだそうだ。それなんてテラスター? 500万個もの星を映し出すことでギネスブックにも登録されているメガスターに、立体映像が加わったら... そりゃ想像しただけでワクワクしないかい? ![]() と、毛利館長もおっしゃっていたかどうかは忘れてしまったけど、とにかくドえらい装置が未来館の6階に設置されたということだよ。 ![]() ドームシアターガイアにパワポが投影されたよ。何も毎回フルドームに映像を投影するわけではなく、部分的に使う事も可能なんだってさ。このスクリーンで「2001年宇宙の旅」を見てみたい。 と、余談はさておき、技術を担当している方が裏コンセプトを見せてくれたんだ。 Atmosって名前は「Allsky Three-d Movies for Sentients」の略らしいのだけど、Atomosphere(アトモスフィア)からも由来しているそうだ。アトモスフィアというのは大気、空気、雰囲気なんかの意味だよ。つまり、Atmosは全天周の立体映像を使う事でまるで「その場」を作り出そうとしているんだ。 ![]() で、そのため機械騒音を減らしたり投影機から無駄な光が漏れたりしないように管理しているとのこと。 あと、何よりすごいのが4096×4096ピクセル(4K4K)で映像を投影しているということ。これはフルHD(1920×1080)の横に約2倍、縦に約4倍に相当する。つまりピクセル数は約8倍。ドームはでかいけど、その分構成ピクセルも多いのですな。 ちなみにこういう装置(全天フルデジタル、立体視、4K4K)は、世界でもハワイのイミロア天文教育センターに次いで2つ目なんだとか。 メガスターと融合しているのは、世界でただ一つAtmosだけだ。 ![]() あとね、Atmosはメガスターを使わずともプラネタリウムを投影できるんだ。 プラネタリウムに関してはすでに恒星や銀河データが約300万個も組み込まれていて即興で自由飛行なんかもできるようだよ。しかも、日本語だけでなく、英語、中国語なんかにも対応しているそうだ。 ![]() ちなみに、そのプラネタリウム機能の根底になっているのは国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクト(4D2U プロジェクト)の「Mitaka」。つまり、Mitaka(Google Earthの宇宙版みたいなソフト)をすんごい大きな画面で操作できるようなものだよ。しかも立体で高画質。これまた楽しそう。 でもって、システム的には10月に科学技術館に導入された「シンラドーム」とは兄弟のようなものだそうだ。 ※蛇足だけど、「Mitaka」をさらにステキにした、「Mitaka Plus」は。WindowsユーザーでもMacユーザーでも無料で使えるので宇宙に興味ある人は落として使ってみよう。 ![]() そうそう、根本的な問題としてどうやって映像を立体にしているの?って思うよね。 それは撮影段階で左右の目用の映像を撮影して、上映時それを一緒に投影し、偏光メガネを使って右目用の映像と、左目用の映像をフィルタリングして、左右の目に独立した情報を送ることで、あたかも立体物を見たかのような錯覚を起こさせているんだ。 ![]() 元はこんな映像なんだけど、それを偏光レンズで左右の目に情報を振り分け立体的に見せているというわけ。 まぁ細かいことはどうでもいい。 ↓のステキメガネをかけると映像が飛び出るってことさ。 ![]() 普段メガネをかけてない人はこういう偏光メガネをかけると気が散ってしまったりするのだけど、このメガネはそんなに締め付けも強くないので特にそういうこともなかったよ。 また、メガネをかけている人も、その上に直接かけることができるってさ。 とまぁ、Atmos自体(ハード)のことについてづらづらと書いてきたわけだけど、ハードはあくまでソフトを再現するための装置でしかない。ソフトが優れてなければハードがどんなに高性能でも見る方からしたら退屈だ。 で、ソフトとなる第一弾は「バースデイ 〜宇宙とわたしをつなぐもの」。 宇宙はどのように誕生したのか、宇宙がどのようになっているのか、銀河の話から素粒子の話までめまぐるしく展開されて、ミクロとマクロがごっちゃになるというか、それに伴い自分のちっぽけさ、あるいは自分の中に広がる壮大さを感じさせるような素晴らしいプログラムになっていたよ。 見た目に関してはおのおのその場に行って見て感じて欲しいのだけど、まず圧倒的に画質が綺麗ですごく粒が細かい。従来の立体映像って大きなものだけが飛び出てくる印象があったけど、このAtmosでは小さな星や粒子なんかも立体的で、まるで目の前を漂っているかのように見える。いやーこの体験はホント面白いっす。全てのプラネタリウムがこんなになったら面白いだろうなぁ。 さすが未来科学館。また未来に行ってしまわれた。 この感じだと今後のプログラムも猛烈に期待できそうだ。 ■日本科学未来館 http://www.miraikan.jst.go.jp/ ・日本科学未来館ドームシアターガイア http://www.miraikan.jst.go.jp/exhibition/gaia/ ちなみに時間帯によってはAtomo以外のプログラムを上映している時もあるので、Atmos目当ての人は必ず事前に時間を調べてから行こう! (もっと言うと、たぶん休日は午前中の早い時間に予約券がはけてしまうので、Atmosを体感するには朝から遊びに行くつもりで行った方がいいよ) ・国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクト ・Mitaka Plus ・シンラドーム by open_eye | 2009-01-12 08:55 | 施設 | Trackback
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