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(この記事の画像は全て「若冲と江戸絵画」展公式ブログフォトライフよりお借りしました)
知り合いと上野の国立博物館へ「若冲と江戸絵画」を見に行ってきた。 誘ってくれたのは「若冲と江戸絵画」のWEB全体のプロデュースをする謎の「犬」。 その「犬」が博物館の中で江戸絵画についていろいろと解説をしてくれて、江戸絵画に全く知識のないあちきも楽しめたよ。 江戸絵画ってのはなかなか動物の目がかわいいもんだ。 特に鶴の目がかわいい。 ![]() こんなツルが近くにいたら無制限一本勝負でずっと撫でてしまうだろうよ。 これ以外にも目のかわいいツルがいたけど、web上では、ぱっと見て絵がみつからなかったよ。。。 そう、この「若冲と江戸絵画」に出展されている全109作品は、全て「若冲と江戸絵画」展公式ブログフォトライフに掲載されているのです。 これは今展の江戸絵画コレクション主であるプライスさんが、まずはみんな見てってよ!ってことでWEBに画像をアップすることを許可してくれたそうだ。 まずはみんなに知ってもらうこと、そして楽しんでもらうことが第一優先ということらしい。 さすが大富豪。器がでかい。 でもね、フォトライフに掲載されている画像は、ネット上の美術品画像としてはなかなか大きめなのだけど、本物を見てしまったら、、、、 単なる記号のように見えちゃうかも。 というのも、実際の絵画を見てみると線のひとつひとつが非常に細かいんだ。そして色も2百年前の美術品とは思えないほどビビッドさ。 実物の絵画を見るとかわいさを感じる動物も、PC上の画像でみるとそのつぶらな目がよくわからない。。。 何も感情を揺り動かされない。これじゃ、こんなのがありますよっていうのを示す単なる記号だ。本物を見てしまったらweb上の画像なんてアイコンですよ。 やっぱりナマがいい!とか思った。 画像のことはさておき、ちょっと作品を紹介。 ![]() お、おじいちゃんかよ! いや、まぁトラなんですけどね。。。 なんだか猫背っぷりがすごい。 ちなみに、江戸絵画で描かれているトラって、 この絵に限らず、実物のトラを見て書かれたものではないんだってさ。 というのも、江戸にトラはいなかったから。。。 こういう絵は舶来物のトラの毛皮を見て、それに想像で肉付けをして描かれたものとのこと。 なので、なんだかおじいちゃんみたいなんだね。 たぶん家にいたおじいちゃんにトラの毛皮を被せて描いてみたに違いないよ(大うそ)。 それから、、、 ![]() な、なにコレ!K-1か何かの方ですか? まるでリング入場の際にパーカーを着ているファイターみたいだ。 って実際には達磨さんなのだが。 この達磨さんの大胆な線と、ヒゲやギャランドゥの無駄なまでの細かさと言ったら、、、 ちょいキショいくらい。 K-1とは全く関係なくて恐縮(?)だが、 この達磨さんには是非↓を歌い上げて欲しいな。 http://www.youtube.com/watch?v=zw9xH3OE6D8&search=MAD%20CAPSULE あっ、手がないからマイク持てないか、、、(バチ当たり) ![]() この作品の置いてある区画は「若冲と江戸絵画」展の中でも最異質。 その場所だけ空気が凪いでる感じ。。。 ちなみにこれは曾我蕭白の作品っす。見ててゾクゾクきたね。 作品の横の方に作品名とサインが入っているのだけど、 梵字とアラビヤ文字を合わせて更に気持ち悪くしたようなサイン。 うぅ。曾我蕭白って絶対江戸時代のアナーキストだな。 いや、意外と嫌いじゃないけど。 さて、今回の主役とも言える伊藤若冲の作品。プライスさんもお気に入り。 ![]() 若冲の作品も動物がかわいらしいものが多いいんだよなぁ。 ぱっとみ漫画っぽい。そしてなんだかデジタルチック。 そう、この作品はタイルのようなマス目で構成されているんだ。画像だと良くわからないけど、実はこれ屏風全体にマス目が書かれていて(その数なんと8万6千マス)、そのマスの中に何色か色が入っている。 マスの中も単純に色を重ねているわけじゃなくて一つ一つが微妙なグラデーションがかかっている。これは本当に綺麗だった。このグラデーションも実際に見に行って、しかもかぶりつきの最短距離でみないとわからないかも。そんな細かい仕事ってわけですよ。 聞くところによるとこの作品は若冲ひとりで描いたのではなくて、何名かで共同作業をして仕上げたらしいんだけどね。 それから上の作品もそうなんだけど、下の作品もとにかく青が綺麗! ![]() 江戸時代に描かれたものとは思えないほどの発色だよ。 金の下地に青が乗っているのでまるでラピスラズリのような美しさ。 正直絵全体の構図とかどうでもよくなって、その青に引き込まれてしまったよ。 ちなみに、後で知ったのだけど、この青色の顔料はアズライトなんだってさ。 あと、この美術展で面白いのが、順路で言ったら一番最後の部屋(第4室)は全ての作品を照らすライトが、時間の経過によって変わっていくのよん。 江戸時代は今と違って電気がなかったから、絵を見る時間によって、もろに光の具合が違ったはずなんだよね。この美術展ではなんとそういう時間の経過を再現しているのさ。 作品によっても違うのだけど、白くやさしい光(朝)、黄色っぽく強い光(昼)、薄暗く青白い光(夜)が1~2分くらいで循環してる。 ![]() この作品をそのライトの下で見ると、、、 昼から夜の薄暗い照明になった瞬間、雪が浮き出てくる! 冬、雪の降る夜に外を見ると雪が発光しているように見えるけど、まさしくそれ! とても寒いのだけど、心なし暖かいようなぼぅっとした光。 いやいいです。この作品とても気に入っちゃいました。 ![]() そしてこちらは梅。 この画像は残念なことに、全体に赤が被ってしまっている。 会場で見られる実際の絵は下地が綺麗な金色で、花の色は白。 この作品は朝から昼のライティングの時に花がグッと前に出てきて圧倒される。 屏風の真ん中で見ていると花に包まれてしまうようだよ。 ![]() それからこちら、画像を見るとなんだかのっぺりしていて地味なのだけど実物を見るととんでもなくいい。 屏風というのは普通立てて置いておく物。屏風を立てるには屏風を折って安定させなければいけない。そこで屏風の折り目を見てほしい。川とか岡とか谷とかそういう所に折り目がきてるんだけど、これを実際に折ると、、、 あら不思議。絵が立体的に見えるじゃありませんか! 川とか岡とか谷とかが絵だけじゃなく、実際屏風の凹凸で表現されてるの。これにはビックリしたよ。 それにライティングの効果が加わり、霧もやの朝から、少し夏っぽい昼、涼しくなった夜みたいな感じで変化していく。 もう無理。。。 癒され過ぎ。 この絵の前にずっといたくなるよ。 といった感じで、「若冲と江戸絵画」展、正直想像してた150%くらい楽しめちゃったかも。 聞いた話はあと数倍あったのだけど、長すぎてもアレなので今回はこれくらいで。 あちきも少なくともあと1回は見に行きたいよ。 「若冲と江戸絵画」展 会場:東京国立博物館・平成館 会期:平成18年7月4日~8月27日 ●「プライスコレクション 若冲と江戸絵画」公式サイト http://www.jakuchu.jp/ ●「若冲と江戸絵画」展コレクションブログ http://d.hatena.ne.jp/jakuchu/ ● 「若冲と江戸絵画」展 公式ブログフォトライフ http://f.hatena.ne.jp/jakuchu/ 関連リンク ◆伊藤 若冲-Wikipedia ◆曾我蕭白-Wikipedia ◆達磨-Wikipedia by open_eye | 2006-07-08 22:28 | 博物館・美術館 | Trackback
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