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10月1日都民の日に、駒沢給水所に行ってきたよ! 普段は入れない駒沢給水所の敷地内だけど、この日は「駒沢給水塔風景資産保存会」主催の見学会があって、事前に申し込みをすれば見学できたのです。 駒沢給水塔風景資産保存会というのは、2002年に発足した市民団体で、その名の通り駒沢給水塔のある風景を保存しようという心意気のある人達が集まっているようだ。なお、通称コマQというらしい。かわいらしく覚えやすい名称だ。 ちなみに、この駒沢給水所の管理自体は東京都水道局が行っていて、コマQが水道局に申請をして見学会が実現しているとのこと。そこらへんの書類手続きもあって、参加者は事前登録が必須なんだそうだ。 では、最初に駒沢給水塔のことについて少し書いておこう。 事の発端は大正初期。当時のここら辺は渋谷町と呼ばれていて、渋谷町は井戸水が枯れていしまったり、その井戸水の水質があまり良くなくて、水道の整備が望まれていたそうだよ。それで、大正10年5月に駒沢給水所を作ることになったそうな。 給水塔が2本ともできたのは、大正12年11月。駒沢給水所として全体が完成したのは大正13年3月(1924年)。 それから、東京大空襲もくぐり抜けて(これについてはまた後ほど触れます)、平成11年(1999年)の第二ポンプ停止まで、実に75年間使われていたのですな。おつかれさま〜 ちなみに、塔の中の水は、今も非常用の水源として確保されているため水を通していて、約3日間で全部入れ替わるらしい。 まぁ細かいことを知りたい人はコマQのHPを見ておくれ。駒沢給水所の歴史 見学会は13:00からの会と、14:50からの会があって、あちきは14:50の会に参加してきたよ。受付で事前登録した名前を告げ、カンパ金500円を渡し受付完了。ちなみにカンパ金はいくらでもいいらしい。 受付が済んだら、東京都水道局お手製の「駒沢給水所の紹介」という資料と、コマQお手製の「駒沢給水所見学の補助資料」という資料をもらったよ。 こんな感じの参加者たち。この回は100名程度集まったそうだ。 年齢層は高め。平日ということもあり、参加者の割合は定年退職後の男性が多かった。 あちきと同年代の20〜30代くらいの人は全体で2割くらいかなぁ。目測だけど。 あと、都民の日ということで、学校が休みな小学生が親に連れられちらほら来ていたよ。 それでは見学について書こう。最初はこの小屋「第一ポンプ室」を見学したよ。 今は劣化が激しいため窓の部分にトタンが貼付けてあって、室内は暗い。 これが室内。こんなポンプが4つあったよ。中でタービンが回るのと、圧力を分散させるために丸みを帯びているのだろうけど、その丸みがなんだかかわいい。 かたつむりのようでもあり、修正テープのようでもある。 ポンプの正面拡大。ボルトのボツボツがたくさんあってカッコいい。 こんなにボルトがたくさんあったら、あちきならはずした時、絶対何本かなくしちまうね。えぇ、あてくし技術者には不向きな人間なのです。自分、不器用ですから。 これは和な池。ワビサビな趣きですな。 こちらは洋な池。記念碑が立っている。以前は噴水があって、真っ黒なペンギンのオブジェが水を勢い良く吐き出していたそうだ。み、見たい、、、 ちなみにコマQの資料によると「池の水は、第一号給水塔の水と直結し常時流れているので、池に住む生物等によって汚染探知の役割を果たしていたと思われます」だって。 万が一、水に毒が流れ込んだら、人より先に池の辺り住むミミズだとか、オケラだとか、アメンボだとかが先にお陀仏してしまうわけだ。 ミミズだってオケラだってアメンボだって みんな みんな生きているんだ友だちなんだ♪ と、「手のひらを太陽に」の一節を思い出して1人感傷に浸ってみたよ。 お友達がリトマス試験紙。 2本の給水塔。塔の高さは30m(8階建てのビルくらいかな)あるから、写真を撮る場合は中判カメラであおりでも使って撮影しないとどうしても歪んでしまう。 なお、地元の方から聞いた話では昭和初期、この給水塔の周りは小さい建物や田んぼくらいしかなくて、どこからでもこの塔を見れたそうだよ。 どこからでも見えるということは、とても目立つ。事実、昔は上空2000mでもみれたそうで、太平洋戦争時は爆撃の的にされてもおかしくなかった。しかし、駒沢給水塔は爆撃されなかった。何故か? 生まれた時から地元に住むゲンさん(仮名)いわく、アメリカ軍は勝利を確信していて、インフラ設備をむやみに破壊するのは占領後得策ではないと判断していたからだそうだ。余裕あったんねぇ。 国土地理院の国土変遷アーカイブに終戦から3年後、上空1500mから撮られた写真があるので、興味ある人は見てみよう。写真中央ちょい左くらいに駒沢給水塔がある。200dpiをクリックすると見やすいよ。周りは田んぼだらけで、実際目立つ。 これは第一配水塔に付けられたプレート。 昔のプレートなので右から左に文字をたどる。 「清冽如鑑」と書いてセイレツカガミノゴトシと読むらしい。 こちらは第二配水塔のプレート。 「滾々不盡」と書いてコンコントシテツキズだってさ。 検索してみたら、給水塔や鉄塔、近代建築なんかのネタを多く扱われているブログ「癸卯雑識」さんのトコロに、それぞれの意味と、その読み方でいいのか?ってなことが書いてある。 これは応急給水口。今でも水出ますよ〜ってなことを話してくれた。 そうそう、根本的なことだけど給水塔ってのはなんの為にあるのか?もしかしたら知らない人もいるかも知れないので簡単に書くと、配水する時に圧力をかけるためだ。 水を高い位置に置けば、それだけ圧力をかけられる、そうすることで遠くや、高い場所に水を配水できるのですな。 現在は高性能なポンプで圧力をかけて水を送り出しているので、給水塔の出番は少なくなっているそうだよ。 見学中の人々。こうやって見学中の人の写真も撮ったわけだけど、そんな写真を撮ってるあちきも、さらに後ろからコマQな人に写真を撮られてしまったよ。金髪なので、何かのアーカイブで公開されたら目立つ気がする。 なんとなく上の部分。小さい玉が付いていて王冠みたい。 真ん中のメロンボールみたいのは、ドーム状の屋根らしい。周りについている丸っこいのは装飾電球。昔はガラスで作られていたのだけど、2002年の改修の際にポリカーボネイトになったそうだ。電球は年に3回くらい点灯するってさ。 これは量水計室。給水塔から配水される水量を計っていた部屋だ。 今では天井は落ちて、量水計もどっかにいってしまったそうだよ。 量水計室内部。風化した壁についたカビの色が見事な廃墟テイストを醸し出している。 部屋に入った瞬間思わずワォと声をあげたよ。 他にもいくつか見せて貰ったけど、まぁあちきのレポートはこれくらいにしておくよ。 駒沢給水塔は、今となっては緊急用としてしか使われていないけど、この上品な風貌はいつまでも残っていて欲しいもんだ。 今回は生憎の曇り空で綺麗な写真が撮れなかったので来年もきたいなぁ。 ちなみに、コマQが、10月1日都民の日に見学会を開催するのは今回で3回目。来年も都民の日に開催するってさ。興味がある人は来年狙ってみるといいよ! 駒沢給水塔 東京都世田谷区弦巻2-41-5(google Map) 駒沢給水塔風景資産保存会(コマQ) http://setagaya.kir.jp/koma-q/ おまけ コマQの若い人達が会報やピンバッチなんかを販売していたよ。 せっかくなので「そうとう(300円)」を買ってみた。 そうとうというのは、双塔(駒沢給水塔)のことであって、決して「ハイル!」な総統のことではないです。 中身は、水がどういう風に駒沢給水所まで来ているのか、多摩川取水池からからの道筋が多くの写真を使って描かれていたり、駒沢給水所の周辺お散歩マップが載っていたりでなかなか盛りだくさん。 極めつけは給水塔体操。「三百六十五歩のマーチ」にのって元気よく体操してみよう!とのこと。給水塔を愛して、体操に給水塔を取り入れる。この発想はなかったわ。 なにはともあれ、行動を形にできる実行力のある若い人達が所属しているコマQと、コマQが保存活動をしている駒沢給水塔はしばらく安泰だね。
by open_eye
| 2007-10-02 15:56
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