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![]() オガワスタジオさんでは100種類以上のマスクを作っているそうなのだけど、中でも大仏マスクがとても有名なんじゃないかな?あちきも実は1つ持っていて、「ボクも大仏マスク持ってます!」とか工場の方に話しかけちゃったりしたよ。 まぁそんな雑談は置いといて、見学レポートを書くとするよ。 今回はテレビの収録だったこともあり、写真は撮れなかったので残念ながら文字のみっす。 I.型作り ---------------------------------------------------------------------- マスクの原型から、マスクを作るための型を作る工程。 1.原型に石鹸水を塗る。塗ったら水分をエアーで飛ばす。成分が残っていれば、原型についた石膏がするりと取れるのだそうだ。 2.原型(中身はからっぽ)に砂を詰める。この砂はあらかじめ水分を飛ばしパサパサにしておくのだそうだ。そうすることで原型に隙間なくしっかり砂が詰まるんだって。 3.石膏を熱湯と水を混合したお湯に溶かす。石膏は熱いほど固まり易いそうで、季節によってお湯の温度を変えるんだってさ。冬は少し熱めという具合。石膏を入れる際もまんべんなくパラパラと入れ、ダマができないように気をつける。ダマができてしまうとマスクが凸凹になってしまうのだそうだ。 4.真空かくはん機を使い石膏を混ぜる。普通にかき混ぜてしまうと石膏の中に空気が入ってしまい製品に気泡ができてしまうため真空かくはん機を使う。 5.ラバーでできたたこつぼのような容器に原型をセットする。 6.原型のセットされたたこつぼに石膏を流し込む。この時職人さんは石膏に素手を突っ込み固まる直前まで石膏をかき混ぜる。混ぜる際には原型の細かい部分に気泡が残らないように細心の注意を払う。最初牛乳のようにさらさらだった石膏はみるみるうちに粘性を増し、5分もしないうちにホイップクリームのようになってしまったよ。ホイップ状になったら固まる(固化という)一歩手前。 7.手を引き抜いたら待つ事5分くらいで石膏が固化。石膏は石灰でできており、水分と反応するため固化がはじまると温かくなる。 8.原型に詰めた砂を集塵機(業務用掃除機みたいなもの)を使い吸い取る。 9.石膏から原型を慎重にはがす。この際雑にはがしてしまうと細かい部分が壊れてしまうため注意する。石膏からはもうもうと湯気が立ち上っていたよ。 10.原型を外した石膏に職人さんが顔を突っ込み光にかざし石膏に薄い部分がないか確認する。顔を突っ込むのは、自らの顔を使って光を遮ることで石膏の薄い部分を見ているのだそうだ。 ■聞いたこと、気づいたこと 1.石膏は決めが細かいため肌に入り込んでしまい一瞬はツルツルするものの、肌へのダメージが大きいそうだ。しかし、それでも素手で作業をするのは、手袋を付けてしまうと気泡の感覚がわからず、よい製品を作る事ができないからとのこと。 2.体の型を石膏で作ろうとすると石膏が発熱するためとても熱く、生半可な気持ちじゃ耐えられないそうだ。 3.作業が一通り終わった石膏を触らせてもらったところ、やはり温かかった。とはいえ今回触った石膏は「熱い!」というほどではなく、その白さもあり少し温かい肉まんを触った時のような印象。 4.石膏自体にたいした匂いはなく、ちょっと土っぽい匂いがする程度だった。 5.石膏と一言で言っても産地や時期によりその品質にばらつきがあるそうだ。オガワスタジオさんは石膏にもこだわりがあり、業者さんにできるだけ均一の粒子のものをお願いしているとの事。 II.マスク作り ---------------------------------------------------------------------- ここでの工程を簡単に書くと、型に液状のラバーをなみなみ流し込み、 少し時間を置きラバーを捨てる(流す)と型の内側にラバーが残り、それがマスクとなる。 できたてのマスクは柔らかいのでボイラーで乾燥させることで形を定着させていた。 ■聞いたこと、気づいたこと 1.機械はオガワスタジオさんの自家製で故障した際は自分でなおすしかないとのこと。 2.マスクの厚さは、ラバーを型に流し込んでからラバーを捨てるまでの時間で変わる。 なお、その時間は気温によって変わるため、商品の厚さを均一にするには職人さんの技が必要とのこと。夏はラバーが固まりやすいため短時間で中のラバーを捨てるようだ。ちなみに、石膏がラバーの水分を吸着することで型の内側にラバーが残るようだ。 3.ラバーはアンモニアで溶かしているため、作業場は所々アンモニア臭がした。なお、アンモニアの濃度も季節や商品によって変えているとのこと。 4.型から流したラバーは真空ポンプによってタンクに集められ再度使われる。万が一職人さんがぼやぼやしているとタンクにラバーが貯まりきってしまい、真空ポンプの方まで流れてしまうそうだ。そうすると真空ポンプは故障してしまうので、職人さんはマスクを作る作業だけでなくタンクの状況も把握していないといけないとのこと。 真空ポンプのコトコトという音は少しレトロな感じでかわいらしかった。 5.機械にこびりつき固まったラバーがまるで鍾乳洞のつららのようだった。その様子から機械の年季を感じることができた。 III.バリ取り ---------------------------------------------------------------------- どんなに細心の注意を払って型を作っても小さな気泡はいくぶん入ってしまう。 マスクを作った際にその気泡の部分はでっぱり(バリ)になってしまう。 この工程では、職人さんがマスクに残ったバリをひとつひとつ削っていた。また、別の職人さんが滑り粉(食品衛生上は問題ないそうだ)をアルコールでふきとっていた。 ■聞いたこと、気づいたこと 1.バリはしっかり見ないと見落としてしまいそうなくらい小さかった(0.5mmもないだろう)。職人さんはそのバリを瞬時に発見し電動ヤスリで削っていた。なお、バリを削る際、やすりに長く当てたり、強く当てたりしたらマスクは薄くなってしまい最悪の場合は破けてしまう。 バリの見極めと、削り加減などは機械ではうまくいかないだろう。まさに職人技とも言える。 IV.塗装1 ---------------------------------------------------------------------- 塗装は2工程あるのだけど、ここではベルトコンベア上で動くマスクをエアブラシを使い塗装していたよ。 塗装は商品によって変わると思うけど、今回見た商品(オバママスク)は下地、目の部分のシャドー、全体のシャドー、髪の毛の4工程あった。そのうち「下地、目の部分のシャドー、全体のシャドー」と「髪の毛」に2人の職人さんの担当が分かれていたんだ。 ■聞いたこと、気づいたこと 1.時間あたりのマスクの生産数は決まっており、ベルトコンベアを使い生産数に合わせたスピードでマスクが流れている。塗装の遅れ=生産の遅れにつながってしまうためテキパキとこなすことが必要。なお、インクを補充の際もマスクは流れ続けている。 2.2つ(2色)のエアブラシを使い塗装しているとのこと。近くで吹き付けると集中的にインクが付き、遠くで吹き付けると拡散する。その特性とインク量(指先の引き金の強弱でコントロール)を微妙にコントロールして最適な塗装をするとのこと。 3.長年塗装を続けた職人さんは指の形が微妙に変形しエアブラシに最適化されるとのこと。 4.オガワスタジオさんは120ものアイテムを扱っており、職人さんは年に1度しか作らないような商品の塗装も覚えておかないといけないとのこと。しかし、実際は1〜2個塗装すると感覚的に思い出すのだそうだ。 5.インクは水性アクリルを使っているとのことで無臭だった。有機溶剤を使っている塗料と比べると圧倒的に体や自然などにいいそうだ。 V.塗装2 ---------------------------------------------------------------------- 筆を使っての細かい着色。 いわゆるメイクにあたる部分だ。ここで失敗すると、同じ形のマスクでも大幅に印象が変わってしまう。 ■聞いたこと、気づいたこと 1.オバママスクは原型どおりに眉毛を書いてしまうと怖い印象になってしまったため、型の眉と違う位置に眉毛を書き込んでいた。目に関しても同様。よりよい製品にするために原型通りでなくメイクで調整しているとのこと。 2.現在は一定の技量を持つ職人さんたちが作業を行っているが、かつては職人さん(特に内職)によって表情が変わってしまったこともあったとのこと。お店によってはそれを逆手にとり、「どの表情がいい?」みたいな売り方をしていたとのこと。 3.塗料の薄め液として有機溶剤が使われているようだった?(匂いから判断。未確認) 4.作業を体験させてもらったのだが、立体的に絵を描くために想像以上に難しい。顔の右側と左側で同じように描くためはかなり筆遣いがうまくないとダメだと思った。また眉ひとつ書くにもマスク通りに着色してはいけないためセンスが必要。 5.国内にあまりないタイプの製品を作っている工場のため、元々模型やフィギュアが好きな人や就職に来る事が多いそうだ。自分も作業を体験した結果、素養がある人でないと難しい仕事だと思った。 6.どの作業も職人さんありきな部分があるため、職員さんはみな正社員だそうだ。数年修行し一人前になるとのこと。 VI.その他 ---------------------------------------------------------------------- 1.元々風船を作っていた会社だったが、洋物のお化けのマスク(フランケンやドラキュラ)を作りはじめ、もっと明るいものを作ろうということで現在のようなラインナップになっているんだってさ。 2.近年、下手なものを作るとインターネットで悪い噂がたってしまうので、そういうことの無いように製品のクオリティを向上させているとのこと。 感想 ---------------------------------------------------------------------- 見学前の勝手な想像では、多少はオートメーション化されている工場かと思っていたのだが、全ての工程に職人さんが係わり、それぞれに技を発揮しひとつの商品を作りあげていた。その技のひとつでも欠けたらこのマスクは生産できない。これはまさに唯一無二な工場と言えるだろう。 ちなみに、今回アテンドしてくださった八木原さんが「大量生産している工場とはいえ、ひとつひとつ作っているため急な注文には対応できないこともあるんですよ」と話されていたが、今回それが強く実感できた。塗装を体験させていただいたこともあり、勉強になっただけでなく非常に楽しい見学だったよ。 ■鳩山マスク・オバママスク・フィメールマスク・ラバーマスク・着ぐるみ・かつらなどのかぶりものパーティーグッズの製造販売 株式会社オガワスタジオ 〒330-0804 埼玉県さいたま市大宮区堀の内町1-86 TEL 048-641-4735 / FAX 048-644-2228 http://ogawastudios.co.jp/
by open_eye
| 2010-02-08 12:34
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