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先日、首都高さんが秋あたりにトンネリックス2を企画しているという話を伺った。 去年行われたトンネリックスは10月だったからそれでは前回から大体一年経ってしまう。 なので、トンネリックス2の前に何度か小規模の見学会をやりましょう!ということになり、6月2日にその第一回目「松見坂立坑(大橋シールドトンネル)見学会」に行ってきたよ。 松見坂立坑はその名の通り「松見坂」の隣にある。最寄り駅は池尻大橋だ。 トンネル工事は地下なのだけど、街中で昼夜工事を行うと騒音問題が起こるので、工事現場は防音ハウスですっぽり覆われている。 防音ハウスの中はこんな感じで黄色っぽい照明で照らされている。 今はまだシールドマシーンが稼動していないので、ガランとしているけど、シールドマシーンが稼動(8月あたりとのこと)したら、このスペースにセグメントと呼ばれるトンネルを作るコンクリートのパズルのような壁が運ばれるとのこと。 見学の最初は職員さんから工事についての説明。 その説明は次の写真を使って解説しよう。 スタートは右側の黄色く塗られた松見坂立坑。松見坂立坑から大橋ジャンクションまでシールドマシーンを使って穴を掘っていくのだけど(青い線)、その際にけっこうカーブがきついのだという。なのでこの工事で使われるシールドマシーンは前面(掘る部分)と後面(セグメントを施工する部分)の間が可動式になっていて通常のシールドマシーンより曲がりやすくなっているとのこと。 また、このトンネルは2層式になっていて、まず松見坂立坑から大橋ジャンクションまで穴を掘り、立坑まで到達したらそこでジャッキを使いシールドマシーンを15メートル下ろし、今度はそこから折り返して戻ってくるとのこと。 さて説明ばかりしていても退屈なので、実際の現場を見てもらおう。 地下数メートルの所から見下ろした松見坂立坑。現在の深さが約45メートル。一番下に見えるのが今回の見学のメイン「シールドマシーン」だ! 形としてはもう出来上がっていて、後は泥水処理のパイプをつけたり細かい調整をすれば完成するそうだ。ちなみにスペースの都合、このシールドマシーンは掘る場所に対し90°回転している。実際に掘る際にはジャッキでシールドマシーンを回転させてから掘るとのこと。 こちらが実際に掘る方向だ。 シールドマシーンのスペックは↓こちらを見てもらおう。 このシールドマシーンの径は12.94メートル。重さは約2500t。伊集院光2万5千人分。 これくらいの重さがないと掘っていて土圧でぶれてしまうのですな。(誤差は数ミリ単位の世界なのです) 設計書の下にある写真が完成形。工場で完成させ動作を確認後現場に運んでくるのです。 シールドマシーンに馴染みのない人はそんな大きくて重たいものをどうやって運んだんだ?と思うかもしれないけど、これは全部解体するのです。 ネジひとつひとつ、部品ひとつひとつをばらし、大きなパーツはせん断し、現場で溶接して組み立てるの。ひとつのシールドマシーンを現場に持ってくるのにトラック数百台が必要だとか。 ちなみに組み立て時間はこのシールドマシーンで5ヶ月くらいとのこと。現在誕生3ヶ月目。 これがシールドマシーンの前面。 今回見学に行ったときはシールドマシーンの面盤(掘る部分)にカバーがかかっていたので、前回下見で行った時の写真を使うよ。1ヶ月前の写真なのでシールドマシーンもまだ小さい。 この前面から泥水を出しながらシールドマシーンは毎分2センチ程度のスピードで土を掘っていくそうな。1時間で1.2メートル前進。しかし、掘った場所にセグメントをはめていかないといけないので実際はその倍の時間がかかるんだってさ。 これがシールドマシーンの裏面。 赤い部分でセグメントを掴み、掘り終えた場所にセグメントをつけていくわけですな。 シールドマシーンの工法に関してはウィキペディアがなかなか詳しい。 詳しく知りたい人はそちらも読んでみて。 シールドトンネル - Wikipedia 蛇足だけどシールドマシーンの種類に関してはコマツさんのサイトがわかりやすい。 コマツの建設機械オンラインカタログ -シールドマシーン といったところで、今回見たものはこんな感じっす。 あちきも、今まで日比谷共同溝や外郭放水路なんかでシールドマシーンは断片的に見たことはあったけど、丸々ひとつ置いてあるのを見たのは初めて。やはりでかいな。伊集院2万5千人分は伊達じゃない!(しかも日比谷共同溝や外郭放水路のシールドマシーンより径自体も大きいし) さてさて蛇足ですが、現場で見かけたちょっと心温まる場面をご紹介。 立ちふさがる障害をものともせずに打ち破るシールドマシーンって、イメージとしてはやっぱり硬派な男なわけですよ。それに携わる人たちも硬派を生み出す人たちだからもちろん硬派なわけ! そこでこの画像。 「なくなる前に教えてネ」 硬派たちのコミュニケーションは意外に柔らかい。というか、このやんわりと生まれてくる温かく優しい気持ちはなんだろう。特に「ネ」の部分。みんなで仲良く作業をしている場面が目に浮かぶよ。いいネ! それからベタな線ではあるけどこの看板に目頭が熱くなった。 「ケガするな 家で親待つ 妻子待つ」「安全は一人一人が責任者」 今回僕らが見せてもらった現場は高低差は40メートル以上ある。もしも何らかの弾みで落下してしまったら確実に怪我やそれ以上の事故になってしまうだろう。現場の人たちは常に身を危険にさらしながらインフラ(人々の便利)を作り上げている。 今まで現場で会った人たちってみんな挨拶すると挨拶を返してくれるし、何かわからないことを聞くと丁寧に教えてくれて、みんないい人たちなんだよね。 だから本当に、本当に、最後までみんな怪我のないように工事を進めて欲しい。 そして完成の暁には、携わった現場の話を笑顔でまた僕らに説明して欲しいのです! 文中のリンク ・東京トンネリックス公式サイト ・トンネリックス1レポート ・シールドトンネル - Wikipedia ・コマツの建設機械オンラインカタログ -シールドマシーン 松見坂立坑の場所
by open_eye
| 2006-06-05 02:00
| 土木関連
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